癒しの日本旅行体験記

伊賀上野城と忍者博物館と松坂城跡(三重県1)

今回は2018年3月3日と4日の三重県旅行のおすすめ観光スポットをご紹介させていただきます。
まずは一日目の行動をご覧ください。

東京から約4時間かけ伊賀市の伊賀上野城へ!

東京から三重に向かうにはまず新幹線で名古屋駅まで行き、関西本線に乗り換えました。
今までも東海道新幹線は何度も利用してるのでもう名古屋まではあっという間の感覚です。

そして伊賀上野まで伊賀鉄道に乗り換えます。

この辺りからチラホラと忍者が姿を現してきました。目立ち過ぎです。

伊賀上野駅ホームで待つこと数分、何やらインパクト絶大な忍者列車が入ってきました。

なんと偶然にも次の日の(2018年)3月4日放送の「日曜もアメトーク鉄道ファンクラブ」で「地方で活躍する懐かしい車両」として色こそ違いますがこの忍者列車が紹介されてました。
元は私もずっと使ってた東急線の車両だったんですね…、言われてみればなんとなく形状は見覚えあります。

目的の駅が近いせいか忍者列車は10分弱しか乗れず、(赤い装束は隠密行動には向いてない気がする)と思いながらホームを出ました。

そして忍者が守ってるロッカーに荷物を預けて…

東京から約4時間、「忍者の里」といわれる伊賀市の上野市駅に辿り着きました。
上野市は伊賀郡などの町村と合併して2004年に「伊賀市」となってます。

駅の前には「銀河鉄道999」の登場人物である鉄郎とメーテルのブロンズ像がありました。
先ほどの忍者列車のデザインはこの銀河鉄道999の原作者、松本零士氏のデザインです。

そして目的地へと徒歩で向かいます。

だいたい8分くらいの距離になります。


…お城が見えて来ました!

こちらが三重の最初の観光場所となる伊賀上野城です。

伊賀上野城とは

伊賀上野城は上野城、白凰城とも呼ばれ、天正13年(1585)に筒井定次が築いた城ですが寛永10年(1633)頃に天守閣は倒壊したとされています。

その後、慶長16年(1611)徳川家康の信頼が厚い藤堂高虎が大坂の豊臣との対戦に備え拡張しましたが、家康に対立していた豊臣氏が滅んだ為築城が中止され、本丸・二の丸などの主要部分は一部を除いて未完成のまま江戸時代を過ごしました。

現在は城を含めた近隣を上野公園として整備され、伊賀市のシンボルとして市民に親しまれてます。

伊賀上野城

伊賀上野城の施設情報

施設名 伊賀上野城(いがうえのじょう)
所在地 三重県伊賀市上野丸之内106
電話番号 0595-21-3148(伊賀文化産業協会)
営業時間 午前9時00分~午後5時

 

伊賀上野城の入場料金

<個人>
大人:500円
小人:200円

<団体>(30名以上)
大人:400円
小人:150円

※施設情報、金額は全て2019年3月現在です

 

それではいよいよ伊賀上野城の中に入ります。

入り口入ってすぐにこの城に縁の深い藤堂高虎の像がありました。

横にはマスコットの「た伊賀ーくん」がいました。なかなかのネーミングセンスです。
おや、その横のパネルは…?

た伊賀ーくんはあの「ビストロSMAP」にも出ていたのですね。

この城にもあちこち忍者を見かけました。

この日は3月3日のひな祭りというのもあって、多くの雛人形が飾られてました。

城内の1階と2階には兜や鎧などの展示コーナーがあります。

こちらは三重県の指定文化財に認定されている藤堂高虎の兜、唐冠形兜(とうかんなりかぶと)です。
遠くからでもかなり目立つデザインですね

歴史を感じさせる深い色合いの立派な甲冑です。


城内は非常に細かく丁寧な造りがわかります。


いよいよ最上階の天守に上がります。お城はこうした急な階段が多いですね。

天守に着きました。天井には「天井絵巻」が一面に連なってます。

46枚の書画の色紙がはめ込まれてます。伊賀上野城の見どころの一つと言っていいです。

日本画家の横山大観をはじめとする著名な画家や書家から寄贈されたものです。

立派な作品でも首を上に向けながらだと疲れることを配慮されてか床にマットが敷いてあり横になって天井を見ることができます。

こちらは切手を並べて描かれてる伊賀上野城です。

天守から眺める伊賀市の風景です。

十分に景色を楽しみ伊賀上野城を出ます。

城を出て石垣の方に歩いて行きました。

伊賀上野城の石垣は高さ約30メートルもある高石垣で、大阪城と並んで日本一の高さで有名です。




城の周辺も自然や建造物など色々と見られて観光が楽しめます。

伊賀流忍者博物館は憧れの忍者屋敷

そしてついに、三重旅行で一番行ってみたかった伊賀流忍者博物館に来ました!

男は誰しも幼き頃に忍者や忍者屋敷にあこがれるものです。(多分)
ここでは忍者屋敷の他、忍者関連の資料館、忍者ショーなどを観ることができます。

伊賀流忍者博物館

伊賀流忍者博物館は憧れの忍者屋敷

施設名 伊賀流忍者博物館(いがりゅうにんじゃはくぶつかん)
所在地 三重県伊賀市上野丸之内117
電話番号 0595-23-0311
営業時間 午前9時00分~午後5時

 

伊賀流忍者博物館の施設情報

<個人>
大人(高校生以上):756円
小人(4歳~中学生):432円
※忍者ショーは別料金 一人:400円

<団体>(20名以上)
大人:648円
小人:324円

※障碍者手帳をご持参で割引あり
※施設情報、金額は全て2019年3月現在です

 

本来、忍者というのは敵国への侵入や暗殺を生業とする恐ろしい集団です…。

ですがこちらの案内板には萌え萌えな女の子が!
外国人の方からすれば日本は「忍者」と「萌えキャラ」の国という印象が強いのでしょうか??
ちなみにこのイメージキャラクターは伊賀嵐マイちゃんです。

さっそく中に入りましたが、どうや一定の来場数ごとにガイドを担当する人がいるようです。
普段なら「自分のペースで周りたい」と思う私なので困惑しましたが…。

実際はガイドの忍者の方が仕掛けを一つ一つ説明してくれたのでこれは必須だと理解しました。
こちらは有名な「どんでん返し」です。
壁を押すとくるっと回って素早く裏側に隠れて追ってから逃れることができる仕掛けです。

壁の上から下の様子を覗くこともできます。
このように忍者屋敷はいたるところに監視したり逃亡に利用できる仕掛けがあります。

押入れにも天井に上がって抜け道となるルートもあります。

床板の端を踵で踏むと板が浮き上がり、刀が隠されているのがわかります。
気づけばガイドさんの話のひとつひとつにワクワクして夢中になってる私でした。

忍者屋敷を出るとそのまま資料館につながります。

子供の頃、マンガやアニメの「忍者ハットリくん」などで見た忍者道具がありました。
左上のは先っぽの金具を高い壁にひっかけてよじ登る道具です。

素早さの問われる隠密行動などでも忍者は甲冑をつけることがあったのでしょうか?
いくらか動きやすい作りにはなってますが。

こちらは鎖帷子(くさりかたびら)ですね。上に比べたら薄くて軽そうです。ドラクエではだいたい380Gくらいです。(変な反射は気にしないでください。)


忍び刀、敵に投げつける手裏剣、追手の足を止めるまきびしです。
思いのほか多くの形があるんですね。忍者はあらゆる場面を想定した戦い方があったのと推測できます。

そして資料館からそのまま外へ出ると忍者ショーの案内がありました。
ちょっと子供向けのショーなのかな、と思って最初は行かないと思いましたが400円だったので見ることにしました。

…結論からいうと予想以上に「めゃくちゃ面白かった」です!!!

伊賀忍者特殊軍団 阿修羅の方達が忍者の迫力の刀アクションやアクロバットな演技を見せ、鎖鎌の実戦の使用方法や遠方から手裏剣を左の板に投げつけたり、吹き矢を命中させたりとかなり訓練されて非常にレベルの高い演技を見せてくれ、激しく興奮しました!
シリアスで進行すると思いきや、時には忍者ギャグで笑える演出を混ぜ、エンターテインメント性としてバツグンでこれで400円なんて安すぎるくらいです。絶対にここに来たら見る価値があります!!

※2018年3月現在

ただ、残念ながらショーの最中は撮影禁止でした。
なのでこの忍者ショーは直接行かない限り見ることはできません。

伊賀流忍者博物館

広大な石垣が連なる松坂城跡地へ

忍者の里でお城に入り、忍者ショーも楽しめ、早くもこの日は十分な満足を得ることができてました。
その後、宿泊先のある伊勢方面に向かう途中、松坂に寄ることにしました。

忍者の里を離れ、2時間近く電車に揺られ、夕方ごろに松坂駅につきました。

ここ松坂には松坂城跡があります。

伊賀流忍者博物館の入場料金

松坂城は1588年、蒲生氏郷によって築城され、松阪市中心地の北部に位置する梯郭式平山城で城北を流れる阪内川が天然の堀となってます。
その後台風の倒壊や矢火による焼失などで現在は城址公園内に石垣のみが残ってる状態となり、2011年には大規模な城跡が基調とされ国の史跡に指定されています。
日本の100名城にも認定され、春には桜の観光場所として訪問者が多いのも有名です。

松坂市観光プロモーションサイト

広大な石垣が連なる松坂城跡地へ

施設名 松坂城跡(まつさかじょうあと)
所在地 松阪市殿町
電話番号 0598-23-7771(松阪市観光情報センター)
営業時間 24時間営業

 

松坂城跡とは

無料

※施設情報、金額は全て2019年3月現在です

 

松坂城最大の見どころは広大な敷地を取り囲む石垣にあります。

がっしりとした石垣が外周を囲っています。
石垣の積み方は「野面積み」を主体に、隅の部分は「切り込みはぎ」や「算木積み」という工法が使われています。

私は公園内の南側の裏門跡から入り、すぐ二の丸跡になります。

城跡といっても高台にあるので公園内を上っていくと松阪市全体を見渡せます。

石垣の上から見下ろすと御成番屋敷が見えます。後に向かいます。

この石碑は「亀井改堂顕彰碑」です。

そして中心の中御門跡から本丸跡へと上っていきます。

公園内の最頂部にあたる本丸の跡地です。本丸は上下2段に分かれており、三層からなる天守がありました。

この舞台のようになってる金の間櫓跡はかつて金箔を張った金の間があったといわれる場所です。

金の間櫓跡の対角線上にあるのは敵見櫓。天守と隣り合ってます。

そしてこちらが天守閣跡です。端には石棺が置かれています。

本丸跡をぐるりと観光して下っていきます。

そのまま松坂城公園を出て、南東の方に少し歩くと御成番屋敷に着きます。
ここは松坂城を警護する役職の武士と家族が住んでいたといわれる武家屋敷です。

武家屋敷は江戸時代の城番の侍が実際に住んでいた長屋がいつくかその当時のまま保存されています。

こちらは見学できる屋敷ですが、同じ通りには一般の方が今でも普通に暮らしているというのが驚きです。


松坂城跡から御成番屋敷は1時間もあれば観光できますがこの間はタイムスリップした感覚になりました。
駅から公園までバスも出てますが徒歩で10分~15分くらいなので、私は戻る時は歩きました。
伊賀上野から松阪に移動で2時間休めてたからいくらか体力に余裕があったのかもしれません。

松岡城跡の施設情報

松阪から宿泊先のある宮川駅に着いた時はすでに日も暮れ、辺りは真っ暗となっていました。

ホテルが駅から徒歩15分の距離にあるとはいえこの辺りは何もなくちょっと不安になってきました…。

ひたすら暗い夜道を歩き、前方に光が見え、宿泊先のホテルルートイン伊勢に着いて安心しました。
ただ、建物を見ると妙な違和感があり、ホテルなのに上の階がないことがわかり(あれ?1階しかないの?)と思ったら実際は暗くてわからなかったですが全館2階建てで本館を中心に別館が数方向に別れていた個人的に珍しい造りに感じました。

※上記画像はホテルルートイン伊勢ホームページから抜粋

 

ルートイン自体は何回か利用したことはありましたけど伊勢のはとくに清潔感があり、内装も豪華でした。
離れになってるので周りも静かです。何より移動の際のエレベーターの煩わしさがないのが最高です!
宮川駅からはそれなりに歩きましたが、次の日は伊勢市までバスで送迎してくれるサービスもあるのでおすすめです。

三重と言えば名古屋からそのまま南に向かった伊勢市や志摩が有名ですが、私はどうしても忍者屋敷を見たかったので、名古屋から伊賀市までかなりの距離がありましたが初日に確実に行くことに決めてました。

 

ただ宿泊先が伊勢市方面なので、伊賀市を後にし、南に行った伊賀神戸から東に向かう私のプラン上の問題でとにかく電車の移動の時間が非常にかかりました。
この日ほど朝から電車に乗ってた時間が長かった旅行は他になかったかもしれません。

その分、普段の旅行より足がまったく痛くならず、肩や体力的な疲れもほとんどなく次の日へ体力を温存できましたが。

それに伊賀上野城や忍者博物館が非常に楽しめる場所だったので時間をかけて行くだけの価値は絶対にあります!

一日目終了の時点ですでに三重旅行は満足してたのですが、次の日がメインである伊勢神宮になります。

伊勢市中心の観光は「三重県2」でお伝えします。

 

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