今回は2010年1月の宮城旅行の二日目、仙台市内の観光スポットを中心にお伝えさせていただきます。
旧石器時代の貴重な生活跡の残る地底の森ミュージアム
今回の最初の目的地である「地底の森ミュージアム」は最寄りの駅は長町南駅ですが、どうやら当時の私は終点の富沢駅まで電車で進んでたようです。
富沢駅を降り、線路沿いに長距離をひたすら北上して歩いたのは今でも鮮明に覚えています。
二日目の最初なのに朝から体力に余裕があったのでしょうか?(苦笑)。
歩くこと約20分、ガイドブックで一目見て絶対行ってみたいと思ってた地底の森ミュージアムに着きました。
地底の森ミュージアムとは
地底の森ミュージアムは元々小学校の建設予定地でしたが、調査時に2万年前の森林や旧石器人のキャンプ後が発見されたことにより予定変更され、遺跡の保存や公開を目的に建てられた博物館です。
地底の森ミュージアムの施設情報
施設名 | 地底の森ミュージアム(ちていのもりみゅーじあむ) |
所在地 | 宮城県仙台市太白区長町南4丁目3-1 |
電話番号 | 022-246-9153 地底の森ミュージアム(仙台市富沢遺跡保存館) |
営業時間 | 午前9時~午後4時45分 |
地底の森ミュージアムの入場料金
<個人>
一般:460円
高校生:230円
小学生・中学生:110円
<団体>(30名以上)
一般:360円
高校生:180円
小学生:中学生 90円
※仙台市縄文の森広場との共通券あり
※施設情報、金額は全て2018年6月現在です
地下の展示室は非常に広いホールになっていて2万年前の焚火や森の跡が展示されています。
広大な生活跡である展示物の周りを取り囲む通路という構造が幾多の博物館を見てきた私でも初でした。
旧石器時代の生活跡が見学できる場所は世界中探してもここだけです。
この樹木の腐敗した様子が10年や20年どころの年月じゃない歴史の深みを感じさせます。
もちろん館内には他にも展示ブースがあります。
さらに野外展示として芝生広場や復元された氷河期の森を散歩することもできます。
地底の森ミュージアムの途方もない歴史に魅せられ、期待以上の満足感を得て仙台駅へと戻ります。
仙台藩主伊達政宗を祀っている霊廟・瑞鳳殿
仙台駅に戻ってすぐ、仙台市内の観光地を巡る「るーぷる仙台」というループバスに乗りました。
バスを「瑞鳳殿前」で降りて瑞鳳殿へと向かいます。
瑞鳳殿とは
瑞鳳殿は仙台藩初代藩主の伊達政宗を祀っている霊廟になります。
本殿、拝殿、御供所、涅槃門からなり、桃山文化の遺風を伝える豪華絢爛な廟建築として1931年に国宝に指定されましたが、その後火災で焼失しました。
現在の瑞鳳殿は1979年に再建されたものです。
⇒瑞鳳殿
瑞鳳殿の施設情報
施設名 | 瑞鳳殿(ずいほうでん) |
所在地 | 宮城県仙台市青葉区霊屋下23-2 |
電話番号 | 022-262-6250 |
営業時間 | 午前9時~16時(時期により異なります) |
瑞鳳殿の入場料金
<個人>
一般・大学生:550円
高校生:400円
小・中学生:200円
<団体>(20名以上)
一般・大学生:450円
高校生:350円
小・中学生:150円
※施設情報、金額は全て2018年6月現在です
境内の入口を入るとすぐに立派な鐘が目に入ります。
中央付近に進むと階段が二手に分かれます。私は本殿のある左側から一周することにしました。
まるで神聖な領域に誘うかのような光景です。
こちらが瑞鳳殿本殿です。1945年に一度戦災で焼失し、1979年に再建されました。
訪れた時は30年経過してたわけですが、真新しさを感じました。
非常に色鮮やかで繊細な装飾が施されています。
道なりに時計回りに進み、続けて歴代伊達藩主の霊屋として建立された善応伝、感仙殿へ。
これらも瑞鳳殿同様に戦災で焼失してその後再建されました。
伊達政宗の居城・仙台城(青葉城)の跡地
再びバスに乗り、次に向かったのは「仙台城跡」です。
仙台城(青葉城)跡とは
仙台城の雅称は青葉城と呼ばれ、伊達氏代々の居城として知られるお城です。
火災や震災により大半が失われ、現在は跡地に門の一部などが残されています。
※跡地は非常に広大な為、青葉城本丸会館を拠点とさせていただきます。
仙台城の施設情報
施設名 | 青葉城本丸会館(あおばじょうほんまるかいかん) |
所在地 | 宮城県仙台市青葉区天主台 青葉城址 |
電話番号 | 022-222-0218 |
営業時間 | 9時~4時30分 |
仙台城の入場料金
仙台城(青葉城)跡の見学は無料
※青葉城資料展示館は入場料が必要
※施設情報は全て2018年6月現在です
石垣のある場所の方に進んで行くと…。
懸造跡に着き、こちらは仙台市内を一望できるビュースポットです。
すぐ近くには伊達家17世当主・伊達政宗の騎馬像が立ちます。
仙台の町を一望していると言われてます。
非常に見晴らしがいいです。
この辺りは夜景もまた一段と素晴らしいようなので夜に行ってみるのもおすすめです。
(※この写真は青葉城本丸会館公式サイトより抜粋)
同じ敷地内にある「青葉城資料展示館」では伊達家や仙台城に関した資料や模型が多数展示されています。
1200点の化石が展示されてる東北大学総合学術博物館(理学部自然史標本館)
続いて「理学部自然史標本館前」で下車しました。
2010年の宮城両行の宮城旅行の最後の観光地として選んだのは東北大学総合学術博物館(東北大学理学部自然史標本館)です。
東北大学総合学術博物館(東北大学理学部自然史標本館)とは
東北を代表する有望な人材を輩出した東北大学の研究者たちが集めた化石や鉱物などの標本が約1200点展示されている博物館です。
東北大学総合学術博物館の施設情報
施設名 | 東北大学総合学術博物館(とうほうくだいがくそうごうがくじゅつはくぶつかん) |
所在地 | 宮城県仙台市青葉区荒巻青葉6-3 |
電話番号 | 022-795-6767 |
営業時間 | 午前10時~午後4時 |
東北大学総合学術博物館の入場料金
<個人>
大人:150円
小・中学生:80円
幼児・乳児:無料
<団体>(20名以上)
大人:120円
小・中学生:60円
※施設情報、金額は全て2018年6月現在です
アンモナイトの化石です。実際に見るとそれぞれ細かい模様や形状が異なり種類が多いのですね。
恐竜は骨型の模型とはいえ迫力が違います!
こちらはマンモスです。
研究者の努力の結晶がそのまま表現された非常に見応えのある博物館でした。
今だからこそ再び訪れたいと思えた仙台の町
初の東北旅行であった宮城県の観光は非常に満足でき、とうとう帰路につくことになりました。
気づけばこの時はすでに寒さのことは忘れていました。体が慣れたのでしょうか??
改めて書きますが、こちらは2010年1月時の仙台駅周辺の写真です。
この時は翌年に襲ってくる大震災なんて誰も予想できなかったかもしれません。
いつかまた復興が進んだ仙台の町の様子を観てみたい気持ちがあります。
そして新幹線までの時間があったので最後に牛タン重をいただいてから帰りました。
宮城旅行の感想
一日目は松島海岸、二日目は仙台市内中心にお伝えしましたが、同じ宮城県にも関わらずまるで別々の表情をみせてくれました。
宮城県を旅行しようと思ったらこの二カ所は必ず行ってみてください。
いずれも一日中観光できるほど多くの見所が集中していますし、バラエティに富んでいます。
ただ私のように東北の寒さに慣れてない方が冬に行くならそれなりの準備をした方がいいですね。
というか今にして思えば二日目は随分と色々歩き回ってたんですね。
キツキツの移動かと思ったら新幹線待つまで牛タン食べる余裕もあったようですし。
ループバスが大活躍したのは間違いないです。
個人的におすすめは地底の森ミュージアムです。
地下の広いホール一面に展示された焚き木跡などの旧石器時代の生活跡はただただ圧倒され、室内の構造もあってか神秘的な空間に感じました。今でも記憶に深く焼きついています。
ミュージアムは閑静な場所にあり立地面も含め、私はお気に入りです。
あえて最寄りじゃない駅から余計に歩いたのはそうした景色を楽しめたので良かったかもしれません。
今回の宮城県の記事を作ってる際、私が訪れた観光場所のホームページを全て拝見しましたが、震災から約8年経った今、どこも通常通り営業されてるようでいくらか安心できました。
今後も少しでも早く震災前の状態に復興が近づけるよう、願っております。
今回のおすすめの旅行観光地の紹介は初めて訪れた東北の地である宮城県です。 皆さんもご存知のように宮城県は2011年3月の東日本大震災で甚大な被害を受けた場所の一つですが、私はその震災の前年に旅行で訪れていました。 1月に宮城県、[…]