2004年の5月のゴールデンウィークに行った岡山旅行の二日目。
その日は岡山市内を軽く散歩した後、倉敷に行くことにしました。
元々岡山旅行を計画してた時に、写真で見た倉敷の美観地区に是非行ってみたい、と思ったからです。
オリエント美術館から路面電車で岡山駅へ
たっぷり休んで岡山城に近いホテルを出ました。
まず最初に前日には行けなかった近くのオリエント美術館に寄りました。
こちらは岡山学園から古代オリエントの美術品が約2000点寄贈されたことにより開館した美術館です。
一部の展示品は撮影OKでした。
吹き抜けのような天井の高い空間は他よりも高級感が際立ってました。
随分ときめ細かく描き込まれたパネルです。シルクロードをイメージしてるようです。オリエント美術館を出て岡山駅に行く為に、乗り納めにもう一度路面電車を利用して向かいました。
ちょっと小雨が気になります。
ちなみに私は旅行に行くと何気に踏切や人っ気のない駅のホームを写真を撮りたくなります。
地元である都内では日中、どの駅でもホームに人がいないなんてまずないありえないので、非常に落ち着いた気持ちになれます。静寂としたちょっと寂しい雰囲気が私は好きです。
そしていよいよ楽しみにしていた岡山旅行の最後の観光場所へと向かうことにします。
オリエント美術館から路面電車で岡山駅へ
前日、乗り換えで少しだけ降りた倉敷の町を観光することにしました。
ここから徒歩で美観地区へと向かいます。雨がやんでいたので助かりました。
白壁と倉敷川沿いの景観が美しい倉敷美観地区へ
倉敷美観地区は岡山県倉敷市の町並みの保存地区、観光地区のことを指し、15.0ヘクタールの伝統的建造物群保存地区、6.0ヘクタールの伝統美観保存地区から成り立っています。
江戸時代初期に幕府の天領に定められた際に倉敷代官所がこの地区に設けられ、物資の集散地として発展してきました。
倉敷川の畔から南側の街道一帯には白壁まなこ壁を特徴とした屋敷や蔵など天領時代の町並みが残され、付近には飲食店やギャラリーが点在します。
倉敷美観地区とは
施設名 | 倉敷美観地区(くらしきびかんちく) |
所在地 | 岡山県倉敷市本町 |
電話番号 | 086-422-0542 |
営業時間 | 24時間営業(一部施設を除く) |
美観地区に近づくにつれ、辺りの景色や建物が急に変化してきます。
白壁の建物が徐々に視界に入ってきました。
倉敷駅から美観地区に向かって歩いて行くと最初に目に入ってくるのはまるでギリシャの神殿のような建物の大原美術館です。
大原美術館は倉敷を基盤に幅広く活躍した実業家の大原孫三郎が前年に亡くなった友人の洋画家・児島虎次郎の業績を記念して昭和5年に設立した日本最初の西洋美術中心の市立三術館です。
このように美観地区は江戸情緒と西洋文明が融合した町並みとなっています。
中では17世紀のエル・グレコや19世紀のモネやルノワールなど印象派から欧米の近代美術の流れがわかるように作品が展示されていました。(※2004年5月当時)
なお残念ながら中は限られた展示品しか撮影できませんでした。
分館の入り口付近の中庭には複数のオブジェが展示されてます。
随分変わった形状のオブジェですね…。
そしてさらに進んで行くとようやく美観地区のメイン通りといっていい倉敷川周辺に辿り着き、ここはではとくに多くの観光客が訪れてました。
写真で見た風景を、いざ自分が訪れて直に見ると目に入る光景の美しさと感動はより高まりました。
本当に来て良かったです!
ここの場所が本当に気に入ったので色々な角度から撮影してどこから見ても絵になります。
この屋根の上に30匹以上のビクター犬がいるなんんともインパクト絶大な建物は倉敷アンティークモールです。
こちらは骨とう品やビンテージ品を出品しています。
皆さんにお馴染みの人形などがたくさんあります。同じペコちゃんでも色々な種類があるのですね。
マニアが欲しがりそうな物がいっぱいあります。
ドラえもん、怪物くん、パーマンにハットリ君。みんな私が幼少期に夢中になった藤子不二雄先生の漫画やアニメのキャラクター達です。
日本の人形だけでなくスヌーピーやポパイなど海外の作品の人形もあります。
このあたりにも西洋文化を取り入れてる美観地区というのがわかわります。
続いて倉敷川から少し離れて南東の方に進むと赤レンガ見えて来ました。
こちらは倉敷アイビースクエアになります。
明治時代の倉敷紡績創設工場を改装して1974年にできた複合施設です。
公房、工房、考房の3つのこうぼうをコンセプトにし、中には文化施設の他、レストランや宿泊施設があります。
自然との調和を意識した労働環境というだけあって中庭は赤レンガと木々の緑がマッチした美しい景観です。
結婚式の披露宴会場などにも利用されます。
ただ施設の周りをちょっと歩くだけでも見どころが多くて飽きません。
美観地区は他にも博物館、記念館、旧家など実に多くの観光場所があるので一日中いても楽しめます。
ただ残念ながら私はこの日東京に帰るので時間があっという間になくなり、倉敷を後にすることにしました。
最後は倉敷駅周辺のイベントで
毎回毎回、旅行の帰路というのは本当に寂しい気持ちになってきます。
それだけ充実できたのでまだまだこの時間、この場所にいたいという未練からくるものです。
そして倉敷駅へ戻ってきました。
花時計はもうすぐ夜の6時。約23時間前も同じ場所にいましたね。。
本当に楽しい時間は過ぎるのが早いです。
さらに倉敷駅の真ん前にはドン!と聳え立つ時計塔が。
美観地区からでもわかるようにここでも西洋文化を取り入れてる倉敷の特徴が出てますね。
どうやら駅の近くでは前日の2日から3日間、イベントを開催してるようでした。
調べてみたところ2004年には24回、2018年は38回と、毎年ゴールデンウィークの時期に倉敷駅や美観地区などで開催されているようです。
軽くハートランド倉敷の会場を周って岡山に向かったらもう真っ暗になってました!
そして新幹線に乗って東京に帰りました…。
岡山旅行の感想
岡山旅行では他の観光地ではあまり見ることができない景色や建物、展示物を多く見ることができました。
紹介しきれなかったですが、岡山、倉敷近辺には本当にたくさんの美術館や博物館があります。
ちなみに大原美術館ではちょと変わったデザインの置き時計とパズル買いました。
二つとも現在も大事に部屋に飾ってます。
こちらはエル・グレコの「受胎告知」の1000ピースのジグソーパズル。
雲の部分を組み立てるのが異常に難しかった気が。。色落ちは長い年月の経過の為仕方ありません。
ちょっとメルヘン感があって気に入ったので重いけどその場で買って持って帰りました。
ただいつだったかの地震で落下して上部中央を破損してしまいましたが…。
私は普段の旅行のお土産は食べ物以外、バッグに入らないような大きい買わないのですが、岡山、倉敷という観光地が私の中で強く印象に残り、形のあるものを持って帰りたいという気持ちにさせてくれました。
岡山への旅行、とくに倉敷は絶対におススメです!
倉敷川沿いの美麗な景色は忘れられません!
美観地区は一日かけてじっくり周るだけの価値があります!
そしてまたいつの日か倉敷の町を再び見に行くことがあると思ってます。
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