今回は2011年の6月の神奈川県横須賀市の日帰り旅行です。
私は都内在住で関東の名所は家族でよく行ってましたが、横須賀は長年未踏の地でした。
軍港として栄えた街や無人島の存在もなんとなく程度に知っていただけだたので、行ってみたい気持ちがありました。
遊覧船で軍港巡り
東横線の武蔵小杉から横須賀線に乗り変え約1時間。
決して自宅から遠くはないのですが、横須賀線は乗ったことがなかったので地方に泊りがけで旅行に行くような高揚感がありました。
そしてついに横須賀駅に到着!
遊覧船で軍港巡り
横須賀市は神奈川県南東部の三浦半島の大部分を占める都市です。
東京湾の入り口に位置する為、江戸時代から国防の拠点とされ大日本帝国海軍横須賀鎮守府を擁する軍港都市として栄えました。
現在もアメリカの横須賀海軍施設、海上自衛隊、陸上自衛隊駐屯地などの基地や防衛大学校などの自衛隊関係の教育施設が置かれています。
横須賀とは
横須賀駅のすぐ近くにヴァルニー記念館があります。
こちらは横須賀製鉄所の意義を後世に伝えられるために建てられた施設です。
建物の天井まで届く巨大な機械はスチームハンマーです。
落下する力で金属を引き延ばして船の部品などを作っていました。
横須賀駅からヴェルニー公園沿いに東側に進んで行きます。
この「海軍の碑」は海軍終息の50周年に建立されました。
横須賀市の地図
道なりに南東に進むと発着所があり、この船に乗って軍港めぐりができます。
※天候により欠航になる場合があります
施設名 | YOKOSUKA軍港めぐり(よこすかぐんこうめぐり) |
所在地 | 神奈川県横須賀市本町2-1-12 |
電話番号 | 046-825-7144 |
営業時間 | 午前10時~午後4時 |
それでは出航します!…もう少し空が明かるければ良かったのですが。
軍港都市として栄えた横須賀の海には海上自衛隊、米軍の軍艦が至る所に配備されてました。
造船や輸送などに使うと思われる巨大なクレーンがあります。
この巨大なクレーンが船に搭載され、海を移動するなんてすごい技術ですね。
こちらはニュースなどでたまに耳にするイージス艦ですね。巨大なアンテナで索敵能力や情報収集力に優れ、他国の侵入などを察知します。
見る物見る物迫力があり、非常に見応えのある軍港めぐりでした。
東京湾に浮かぶ”無人島”猿島へ
横須賀の観光はこれからが本番です!
軍港めぐりの発着所から東に進むとなんと陸地に巨大な船があります!
ここは三笠公園です。
この船が気になるところですが、先に近くの三笠桟橋から再び船に乗ります。
数十分後、東京湾唯一の無人島、猿島に到着です。実は横須賀に来た一番の目的はここでした!
無人島ですが観光客は大勢いて賑やかでした。
数々の軍艦を見学できるヨコスカ軍港巡り
東京湾に浮かぶ無人島・猿島は湾内最大の自然島で、島の大半を猿島公園として横須賀市が整備しています。
かつては幕末から第二次世界大戦前にかけて首都防衛拠点となっていた歴史的遺跡を散策できる場所です。
現在はバーベキューや海水浴などのレジャースポットとしても楽しめる観光スポットとなり、宮崎駿の映画「天空の城ラピュタ」を連想される観光地として人気もある島でもあります。
施設名 | 猿島(さるしま) |
所在地 | 神奈川県横須賀市猿島 |
電話番号 | 046-825-7144(株式会社トライアングル) |
営業時間 | 午前8時30分~午後4時30分(行きの乗船時刻) |
東京湾に浮かぶ”無人島”猿島へ
◆往復乗船料
<個人>
大人:1300円
小学生:650円
小学生未満:無料
<団体>(15名以上)
大人:1170円
小学生:580円
小学生未満:無料
※小学生未満は大人1名につき1名無料です(大人の人数を超えた場合、小学生料金を人数分適用されます)。
※「(身体・精神等)障害者手帳」「療育手帳」「被爆者健康手帳」等保持者本人と、介護者(小学生を除く12歳以上)1名の計2名までは一般運賃および小学生運賃の半額でご乗船いただけます。
◆「猿島公園入園料」が微収されます◆
平成27年4月より、猿島航路乗船料とは別に「猿島公園入園料」が15歳以上(中学生除く)200円、小・中学生100円が横須賀市により微収されます。
※施設情報、金額は全て2019年5月現在です
※天候により欠航になる場合があります
さっそく散歩を開始します。道は普通に整備されていました。
人が造った施設や建造物があるにも関わらず、いまは閑散とし寂しげな雰囲気が漂います。
トンネルの入り口が見えて来ました。
この長いトンネルは「フランス積み」といわれる造りで日本には数カ所しかないそうです。
こちらは砲台跡です。猿島がかつて日本の要となった要塞があったのがわかります。
景観的に雄大な自然の力を感じます。
そういうのもあってか猿島の観光はちょっとした冒険気分を味わせてくれます。
今では使われていない廃墟と化した当時の建物もそのまま残っています。
妙に寂しい気持ちになりますね。
どこを歩いてもまるでアニメやゲームの世界にいるような感覚になります。
実際ラピュタのような世界観といわれてるのも頷けます。そしてこの孤独感がたまりません。
猿島は、できれば連休シーズンで人がザワザワしているような時期よりも、あまり人がいない時期を狙った方がより一層無人島の独特の魅力が感じられる場所だと思いました。
日露戦争で活躍した「三笠」の中に入れる三笠公園
猿島から三笠公園に戻り、いよいよ気になってた船の中に入ります。
無人島・猿島とは
三笠公園は神奈川県横須賀市にある横須賀新港に面した都市公園で「日本の都市公園100選」「日本の歴史公園100選」に選ばれています。
水と光と音をテーマにし、水のせせらぎが観光客に安らぎを与え、音楽に合わせて舞う噴水があり夜にはライトアップされます。
また中央広場には記念艦「三笠」があり、近くの三笠桟橋では猿島へアクセスする船が出ています。
⇒三笠公園
猿島の入場料金(往復乗船料+入園料)
施設名 | 三笠公園(みかさこうえん) |
所在地 | 神奈川県横須賀市稲岡町82 |
電話番号 | 046-824-6291(三笠公園管理事務所) |
営業時間 | 午前8時~午後9時 ※季節により時間を変更する場合もございます。 |
日露戦争で活躍した「三笠」の中に入れる三笠公園
無料
※記念艦三笠は入館料あり
※施設情報、金額は全て2019年5月現在です
この記念艦「三笠」は日露戦争で東郷平八郎が乗船した連合艦隊の旗艦として活躍しました。
歴史ある軍艦の中に入れる機会なんてなかなかありませんね。
中はとても広いです。
ちょっと豪華に見えますがここは船員たちの休憩室です。
こちらは風呂やトイレです。イギリスで建造された船だけあって生活用品も随所に特有の文化を感じます。
自分の軍艦に対するイメージを覆すほど内装は豪華な造りで生活しやすい充実した設備です。
甲板に出ると砲台やアンテナなどが設置されてます。
ちょうどこの日は海軍学校の訓練生が三笠公園で研修を受けてるようでした。
操舵室は意外に視界も含めて狭かったです。相手に場所がバレない為でしょうか?この理由は素人ではわかりません…。
軍港巡り、猿島、三笠と観光出来て非常に中身の濃い一日でした。
最後に初めてヨコスカカレーを食べて帰りました。
ちなみに水ではなく牛乳がついていたのですが、意外にもカレーに合うのですね。
横須賀小旅行の感想
遊覧船で横須賀港の軍艦の数々に圧倒され、猿島では戦時中の爪痕の残る施設を巡り、三笠公園では実際の軍艦の生活面も感じられる内装を見学でき、自分の住んでる東京の近くにありながら「横須賀」という地は日常ではまず味わえない経験をいっぱいさせてくれました。
地方の方で東京方面の旅行を考えてる方でも、一日くらいは横須賀に足を運んでみてはいかがでしょうか?
歴史的遺跡に興味がある方であれば猿島はとくにご自身の足で実際に歩いて直に光景を目に焼き付けてほしい絶好の観光場所です!