今回の「山形県3」は2010年10月の山形旅行の二日目の午前中の観光になります。
山寺は私の今までの旅行で強く印象に残る場所の一つとなりました。
奥の細道で芭蕉が訪れたとされる山寺・立石寺
この日は朝の8時前に山形駅に近いホテルをチェックアウトしました。
前日は暗くて気づかなかったですが駅の近くには巨大な美しいオブジェが建っていました。
そして山形駅に到着。この日は朝からうす暗い曇り空でした。
目的地である山寺はここらら仙山線で20分ほどの距離です。
壮大な山々が見えてきました。
山寺駅に到着しました。寺社造りの駅舎は歴史の深みを感じさせてくれます。
静寂とした美しい風景が視界に入ります。
立石寺のある山寺はもう目の前です。
立石寺への山道に続く入口に来ました。
登山の入口は大きく分けると「登山口」と「下山口」があり、こちらはこちらは駅から比較的近い方の「下山口」になります。
「登山口」の方は真逆になり、比較的遠回りする形になりますが重要文化財の「根本中堂」があります。
立石寺とは
立石寺(りっしゃくじ)は山形県山形市にある天台宗の仏教寺院で貞観2年(860)に延暦寺の別院として天台座主第3世慈覚大師円仁によって創建されました。
木造薬師如来坐像が安置されている中堂は国指定重要文化財となります。
「閑けさや 岩にしみ入る蝉の声」
松尾芭蕉の名句で知られるのが「山寺」の通称を持つこの立石寺です。
中堂の他にも約1000段の石段や崖からせり出すように建つ開山堂などが有名です。
立石寺の施設情報
施設名 | 立石寺(りっしゃくじ) |
所在地 | 山形県山形市山寺4456-1 |
電話番号 | 023-695-2843 |
営業時間 | 午前8時~午後5時 |
立石寺の入山料(山門 奥ノ院)
<個人>
大人:300円
中人(中学生):200円
小人(四歳児以上):100円
<団体>(30名以上)
大人:240円
中人(中学生):160円
小人(四歳児以上):100円
※宝物殿など一部施設は別料金です
※施設情報、金額は全て2020年5月現在です
門を抜けると木々に囲まれた穏やかな山道を通ります。
…そしてこの後に試練が待ち構えていました。
噂には聞いていましたが…。
とにかくこの石段がキツイ!!
階段の奥行きはあまりなく、だんだんと腿の感覚が鈍ってきて進むにも脚に力が入らず動かすことができなくなり、何度か途中で休んで何も考えずひたすら登りました。
おそらく私の長年の国内旅行で体力を奪われた難所のトップ1です。
途中、足元ではなく上を向いて周りの景色をみて気を紛らわそうとしましたが、絶壁などを目の当たりするとより過酷な現実を受け止めることになりました(苦笑)。
こちらの弥陀洞は長い歳月の網が岩を削り、阿弥陀如来の姿をつくり出したといわれています。
やがて目の前に大きな門が見えて来ました。
この仁王門は山寺のほぼ中央に位置し、左右に安置されている仁王尊像は「邪心をもつ人は登ってはいけないと睨みつけています。
ここでもまだ半分です…。
目安として成人男性の足でちょうどここまで20分くらいです。
ふと見渡すと随分と高いところまで登ってきたのがわかっていただけると思います。
こちらは修行者以外の登山を禁じてるという「修行の岩場」です。
そしてようやく山寺の最奥の中央に位置する「奥の院」まで辿り着きました!
適度に休みつつとはいえ過酷な40分間でした。
ただ、ここまで辿り着いただけで安心してしまったのか、蓄積された疲労のせいか…。
アクシデントが発生!!
ちょっと眩暈がして頭がフラフラしてきたのでこれより先に進むことを断念することにしました。
出典:宝珠山 立石寺
百丈岩の上に立つ開山堂は山寺の見どころのひとつで、この奥の院からもう少しだったのですが…。
「せっかくここまで来たのに!」という無念の気持ちはありますが、すべてがすべてうまくいくとも思ってません。
山形に来たら絶対行きたいと思ってた観光場所をこの二日目の午後に残していたので、このまま無理をして先に進んで余計に体調崩したり倒れたりしてそのまま帰るわけにはいきません。
残念ですがこの山寺では開山堂や登山口側の中堂の方の観光は諦めることにしました。
その後はゆっくりゆっくり歩きました。
目に入る美しい景色の数々は精神的に癒してくれます。
幸い、朝が早かったので午前中は山寺にいても午後は帰りの新幹線までも比較的余裕がありました。
この日はもう山登りは無理そうだったので、「山寺後藤美術館」に入り適度に休憩を入れつつヨーロッパの絵画を鑑賞しました。
なお近くには「山寺芭蕉記念館」もあります。
美術館を出た後は山寺を離れ、一旦山形駅に戻りました。
今回の山寺では思わぬ体調不良に襲われ苦い経験を残す結果となりました…。
ただ私は旅行では「楽しむこと」と同じくらい「無事に帰る」ことを最も重視しているのでこの時は仕方がありません。
誤解を招かないように申し上げますと、石段は過酷ではありましたが
体調を崩したのは私の管理が甘かったのが原因です。
また今度来るときは体力をつけ体調を整えてから開山堂まで目指していきたいと思います。
次回の「山形県4」ではこの日の午後の観光をお伝えします。
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