2010年10月の山形県の旅行体験記は今回の「山形県4」で最後となります。
この日の午前中に山寺を観光た際に、体調を崩してしまいました。
少しずつ回復してきたので午後にいよいよ山形旅行で絶対に行きたかった観光場所へと向かうことにしました。
大正ロマンの雰囲気が漂う温泉街・銀山温泉
山寺から一度、山形駅に戻った後、山形線に乗車して約50分大石田駅に到着。
ここからバスに乗りました。
約20分後、温泉街で下車しました。
こちらは銀山温泉です。
銀山温泉とは
銀山温泉とは山形県尾花沢市にある温泉です。
かつてこの地は延沢銀山の鉱夫が発見したとされ、15世紀の足利幕府時代に開かれ17世紀前半の江戸時代には人口が20万から30万を数えるほど栄えましたが、徐々に銀採掘が衰退していき、変わる形で温泉湯治が盛んになってきました。
最上川支流の銀山川の両岸には大正から昭和初期にかけて木造多層建築の旅館が立ち並び大正ロマンを感じさせる光景として人気がある温泉街です。
過去にはNHK連続テレビ小説「おしん」の舞台となった場所で、一躍脚光を浴びるようになりました。
⇒銀山温泉
銀山温泉の施設情報
施設名 | 銀山温泉(ぎんざんおんせん) |
所在地 | 山形県尾花沢市大字銀山新畑 |
電話番号 | 0237-28-3933(銀山温泉案内所) |
営業時間 | ※各宿泊施設に準じます |
入場料金
※無料
※施設情報、金額は全て2020年5月現在です
まるでタイムスリップしたかのように大正レトロの風景を感じさせてくれる温泉街を進みます。
この銀山温泉に限らず、温泉街の雰囲気てどこも本当に心地よくて癒されます。
奥に進むと一際大きく立派な建物が目につきました。
こちらは1925年に建てられた能登屋旅館で銀山温泉のシンボルとされています。
この能登屋旅館をはじめ銀山温泉の温泉街の雰囲気や湯屋などは宮崎駿のアニメ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったのではと一部での見解があります。
銀山温泉街奥の散策コースへ
温泉街を抜け、奥に進んで行くと自然と触れ合える白銀公園の散策コースがあります。
こちらは散策コースの入口付近に位置する白銀の滝です。爽やかで心地よい水しぶきが印象的でした。
こちらのこうもり穴は文字通りこうもりが住みやすい場所だったようです。
入り口が狭いですが中に入ると岩と岩のすき間から外に抜けられるようですが私は入りませんでした。
山道を登る途中で温泉街の方を向いた状態です。
川に沿って石段を登っていくと前方に見えるのはせこと橋が見えて来ました。
さらに山道をどんどん登っていきます。
意外と険しい道でしたが、午前中の山寺に比べればなんてことはありません。
この時には体調が完全にもどってました。
こちらは銀鉱の発見者である儀賀市郎左衛門の像です。
近くには温泉街の絵が展示されていました。
この銀山温泉は雪の降る季節になるとまた一味違った趣のある景観をおがめるようです。
直に見てみたいですがこの景色を見るにはやはりこの辺りの宿泊の予約をとっておく必要がありそうです。(雪で他の観光地への移動も厳しそうなので。)
「至上の畑」と名付けられたこの山頂付近では池までもあり、鯉が元気に泳いでいました。
そして銀山温泉で楽しみにしてたのがこの延沢銀坑洞の観光でした。
温泉街からここまでだいたいゆっくり歩いて15~20分くらいの距離です。
少年の心を持ち続ける(?)私はこうした坑道や鍾乳洞のような暗い通路を探検するのが非常にワクワクしてしまいます!
なおこちらの見学は無料です。
今までの旅行で観光してきた坑道はトンネルのようにわりと整備された直線状の通路でしたが、こちらは「坑洞」なのである程度は整備されているとはいえ自然な岩壁や段差などほとんど洞窟の中です。
決して広くはないですが天然の岩壁やなど非常に見応えがありました。
散策コースのほぼ最奥に位置していた延沢銀坑洞を出た後は行きのコースででは通らなかった道を廻りながら温泉街に戻ります。
散策コースから少し離れたところに疎水坑という坑道がありましたのでこちらにも入ります。
銀坑洞と違い、こちらは直線状の一般的な坑道といえます。
水を排出する為の坑道だったとあって中はヒヤッとした湿った空気が漂っていました。
そして無事に温泉街に戻って足湯に入って休憩しました。
銀山温泉は大正レトロの街並みは必見ですが、散策コースも往復で一時間くらいで帰ってこれられるのであわせて観光してみて下さい。
この記事を書いてた時でも当時の情景を思い出すことができました。
山形旅行の最後は山形城跡が残された霞城公園
銀山温泉から山形駅に戻ったころは夕方となり雨も降ってきました。
ただ山形駅の周辺の観光は終えていなかったのもあり、近くの山形城跡のある霞城公園へと向かいました。
山形城とは
山形城はかつて「霞ケ城」とも呼ばれ最上義光の時代につくられ、江戸時代には鳥居忠政によって改修され山形藩の政庁が置かれていました。
その後は格式や規模が低下していき江戸中期以降は維持が困難になったとされています。
現在は霞城公園内に本丸と二の丸跡が残されています。
日本名城100選に認定され、2033年をめどに本丸全体の発掘調査と枡形門の復元が予定されています。
山形城跡(霞城公園)の施設情報
施設名 | 霞城公園(かじょうこうえん) |
所在地 | 山形県山形市霞城町1-7 |
電話番号 | 023-641-1212 |
営業時間 | 午前5時~午後10時 ※城以外の施設は異なります |
山形城跡(霞城公園)の入場料金
無料
※園内の各施設は別途料金が必要です
※施設情報、金額は全て2020年5月現在です
山形駅から徒歩で向かったので、東大手門から入りました。
門を抜けてすぐ視界に入ったのが山形城を築いた最上義光の銅像です。
時間帯や天候のせいか画像が暗くなってしまってすみません…。
園内のほぼ中央まで進むとが本丸の跡地に辿り着きます。
残念ながら現在天守は残されていませんが、立派な石垣などがご覧いただけます。
本丸を中心とした発掘調査は計画されていますので数年後には復元が進行して新たな観光が楽しめそうです。
なお霞城公園の中には山形県立博物館や山形市郷土館などもあるので興味がある方はお立ち寄りください。
その後、山形駅に戻り新幹線で東京に帰ることとなりました。
午前中には体調を崩してどうなるかと思いましたが無事に旅行を終えることができたので良かったです。
旅行の最後のお楽しみははやり新幹線の中で食べる駅弁!
山形駅で購入した「おらだのごっつお」は方言のようなので名前の意味はわかりませんでした。
中はチャーシューがぎっしりと詰まっててボリュームたっぷりで美味しかったです!
山形旅行の感想
旅行先を探していた時、ふとネットで見た銀山温泉の温泉街のノスタルジックな雰囲気の残る街並みに魅せられ、山形旅行の決意しました。
そして二日目の午後に銀山温泉の観光をを楽しみに残しておきました。
一日目は天気が良かったので酒田周辺を自転車を借りて山居倉庫や本間家旧本邸など爽快に駆け巡り時間を短縮することができました。
午後の鶴岡周辺は致道館から始まり、鶴岡城跡地だけでなく近くにある大寶館なども観光し一日で随分多くの場所に行けて順調すぎる山形旅行の初日となりました。
ただ二日目は最初の山寺で体調を崩すアクシデント発生!
前日はそこまで無茶したつもりはなかったですが、どこかに疲れが残ってたのか、山寺の階段で眩暈がしてきて徐々に体調に変化を感じ、半分くらいしか観光することができずに下山することに…。
幸い、メインに残してた銀山温泉に着いた頃にはほぼ回復していました。
この銀山温泉は紅葉や雪のシーズンに一段と美しい姿を見せてくれます。
残念ながら訪れたのは10月で紅葉には少し早かったですが、今も堂々と現存する大正時代の立派な建物の数々や雰囲気を味わい、洞窟探検もでき、期待以上の観光が楽しめました。
最後の山形城はちょっと時間が遅くなったため周りが暗くなりかけ時間をあまり避けなかったのが残念でした。
私が今までの旅行先で体調を崩したのは、風邪気味から悪化した京都旅行を除けばこの山形旅行が最初で最後です。
ただそのことよりも楽しかった方が何倍も多く印象に残っているのでまた行きたい気持ちがあります。
皆さま、私がわざわざ言うことではないですが、旅行を100%楽しむには旅行前から体調をしっかりと整えておいて楽しんでください。
山形旅行はいい勉強になりました。
今度は体力をつけて山寺で行けなかった場所へ向かいます!
山形旅行は2010年の10月に行った一泊二日でしたが実に多くの場所を周ったので数回に分けてご紹介いたします。
今回の「山形県1」では一日目の午前中に廻った酒田市を中心にお伝えいたします。
※掲載されてる写真は2010年10月当時の物[…] 2010年10月の山形旅行の旅行体験記です。
今回は一日目の午後の鶴岡市の観光をお伝えします。
致道館から鶴岡城跡地の鶴岡公園へ
酒田を後にし、大きなオブジェのある鶴岡駅へ到着したばかりですぐにバスに乗りました。
[…] 今回の「山形県3」は2010年10月の山形旅行の二日目の午前中の観光になります。
山寺は私の今までの旅行で強く印象に残る場所の一つとなりました。
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