今回は2017年4月に両親とともに観光した東京都日野市をご紹介します。
日野市はかつて農業を中心とした宿場町として繁栄してました。
また新選組の副長として活躍した土方歳三(ひじかたとしぞう)の出身地でもあります。
土方歳三のゆかりの寺である高幡不動尊(金剛寺)
東京都の大田区の自宅から車で約一時間で日野市に到着しました。
まずは高幡不動尊の南西に位置する駐車場から境内に入ります。
最初に見えてきたのが橋と池。こちらは弁天堂と弁天池です。
続いて中央の門へと向かいました。
高幡不動尊(金剛寺)とは
高幡不動尊の通称で知られる金剛寺は東京都日野市にある真言宗智山派別格本山の寺院です。
寺伝によれば平安時代の初期に清和天皇の勅命により円仁が東関鎮護の霊場を高幡山の山上に開いたのが始まりとされ、成田山と新勝寺とともに関東三大不動の一つとされています。
以来、「高幡のお不動さん」と呼ばれ人々の信仰を集め、毎月28日の縁日には多くの参拝者が訪れます。
また幕末に活躍した日野市出身の新選組副長である土方歳三の菩提寺としても有名です。
高幡不動尊(金剛寺)の施設情報
施設名 | 高幡不動尊 金剛寺(たかはたふどうそん こんごうじ) |
所在地 | 東京都日野市高幡733 |
電話番号 | 042-591-0032 |
営業時間 | 午前7時30分~午後5時 ※時期により異なります |
高幡不動尊(金剛寺)の入場料金
無料(一部施設で拝観料などは別途必要)
※施設情報、料金は全て2020年7月現在です
こちらは高幡不動尊の入口に位置する仁王門で重要文化財とされています。
門の左右には仁王像が安置されています。
仁王門を通ると目の前に見えてくるのが不動堂です。
慈覚大師(円仁)が東関鎮護の霊場として山中に建立しましたが、一度は暴風雨で倒壊して現在の場所に移建された東京都最古の文化財建造物になります。
そしてこちらが近藤勇の右腕として組織を支えた新選組副長の土方歳三の像です。
歴史上の偉人としてだけではなく、近年ではマンガやアニメでモデルにされたキャラもある為か、高幡不動尊には毎年多くのファンが訪れます。
ほぼ中央に位置する奥殿では修復を終えた丈六不動三尊像など多くの文化財をを収蔵・展示しています。
そして奥の山門へと向かいました。
近くには立派な大観音像が立ってました。
そしてこちらが最奥に位置する高幡山の総本堂である大日堂です。
江戸時代の火事で焼失しましたが昭和57年から五年の歳月をかけて修繕されました。
そしてまだ行ってない場所に寄りながら駐車場へと戻ります。
高幡不動尊に辿り着いてからどの場所からでも目に入ってきた塔の近くへ向かいました。
この五重塔は平安時代の様式を模した約5年の歳月を費やして建立されました。
境内の周辺は非常に美しい景観で散歩コースとしても非常におすすめできます。
そして駐車場に戻り、続いて新たな目的地へと向かいました。
新選組の博物館であるふるさと歴史館
続いて訪れたのは新選組のふるさと歴史館です。
先ほどの高幡不動尊からは車で10分ほどの距離でした。
新選組のふるさと歴史館の施設情報
施設名 | 新選組のふるさと歴史館 |
所在地 | 東京都日野市神明4-16-1 |
電話番号 | 042-583-5100 |
営業時間 | 午前9時30分~午後5時 ※入館は午後4時30分まで |
新選組のふるさと歴史館の入場料金
<個人>
大人(高校生以上):200円
小人(小・中学生):50円
※日野宿本陣との共通券あり
※施設情報、料金などは全て2020年7月現在です
この博物館は日野と縁の深い土方歳三を中心に新選組の誕生から終焉までの歴史を資料などの展示物とともに理解を深めていくことができます。
なお貸衣装で記念撮影を撮れるサービスもあります。
館内は常備展示室と特別展示に分かれています。
リーピーターのことも考慮し、定期的に変更する「企画コーナー」もあります。
他にも新選組グッズの販売や衣装による記念撮影もできる為、新選組ファンの方はより楽しめると思います。
新選組の隊士が出会い稽古した日野宿本陣
この日最後に訪れたのは日野宿本陣です。
先ほどの新選組のふるさと歴史館から車で5分ほどの距離です。
日野宿本陣とは
日野宿は日野市の前身となる宿場町で、1605年に大久保長安によって開かれました。
本陣の道場で剣術を教えていたのが新選組局長の近藤勇で土方歳三、沖田総司、井上源三郎、山南敬助ら新選組の主要メンバーはここで出会い激しい稽古をしていました。
主屋は焼失していましたが都内に現存する唯一の本陣建築で日野市でも貴重な文化遺産とされています。
日野宿本陣の施設情報
施設名 | 日野宿本陣(ひのじゅくほんじん) |
所在地 | 東京都日野市日野本町2-15-9 |
電話番号 | 042-583-5100(新選組のふるさと歴史館) |
営業時間 | 午前9時30分~午後5時 ※入館は午後4時30分まで |
日野宿本陣の入場料金
<個人>
大人(高校生以上):200円
小人(小・中学生):50円
※ふるさと歴史館との共通券あり
※施設情報、料金などは全て2020年7月現在です
木造りの平屋建ての本陣は約100坪の規模があります。
入るとすぐのこの広間は名主の仕事場でした。
こちらの「玄関の間」では土方歳三が昼寝をしていた部屋だったようです。
こちはら「控えの間」です。
土方歳三の書の先生である本田覚庵(かくあん)の孫の本田石庵(せきあん)の筆が展示されています。
こちらは「中の間、下の間」欄間(らんま)です。
左右にあるこの装飾は左が秋冬、右が春夏を表現しています。
「佐藤家使用の諸道具」では江戸時代後期に佐藤家で用いられていた家具や諸道具が展示されいます。
庭も非常に立派でちょっとした庭園のように見えました。
こちらは新選組の人物や時代背景をモデルとした女性向け恋愛アドベンチャーゲーム「薄桜鬼(はくおうき)」の登場キャラクターです。後にアニメ化もされました。
日野市はこの当時から「薄桜鬼」とコラボしていて2019年には新選組のふるさとである日野をめぐるスタンプラリーや描き下ろしイラストのコラボ記念グッズなども提供していました。
日野市観光の感想
日野市は都心から近い場所でありながら自然や歴史に触れ合える場所でした。
高幡不動尊の広大な境内は見どころも多く、周辺の景色なども含めて散歩するには非常におすすめです。
そしてふるさと歴史館や日野宿本陣は本当に見応えがあると思います。
新選組が出会い、稽古をしていた場所となっては幕末、新選組に興味がある方は必ず行くべき場所ではないでしょうか。
また近年は新選組を美形キャラクターに変貌させた乙女ゲームの「薄桜鬼」の影響もあり、アニメ化されたのも人気に拍車をかけ日野市はコラボを実施していたせいか、歴女ぽい子、薄桜鬼が好きそうな女性ファンも何度か見受けられました。
ただ理由は何でもいいと思います。
新選組と縁の深い、日野市を一度観光に訪れてはいかがでしょうか。