今回は東京都葛飾区柴又の観光のご紹介です。
柴又といえばやはり山田洋二監督の人情喜劇映画として有名な「男はつらいよ」シリーズです。
渥美清さんが演じてた主人公の寅さんこと車寅次郎の故郷(舞台)となっている場所になります。
「男はつらいよ」シリーズは私の父が全部のDVDを購入するほど好きで、私も柴又に行ってみたかったというのもあり、母とともに何度か観光しました。
ちなみに私もDVDを10作ほど見させてもらっており、昭和の下町風情あふれる場所がわりと好きです。
柴又観光は3回目となり、今回は最近の2020年10月の観光になります。
柴又は「男はつらいよ」の舞台となった昭和初期の雰囲気が残る街
こちらが柴又駅になります。
私達は車で向かったのですが、同じ都内でも自宅の大田区から柴又のある葛飾区へは高速を使わなければ1時間20分ほどかかります。
駅前にはご存知、フーテンの寅さんこと、車寅次郎の銅像が堂々と立ってます!
少し離れた場所には寅次郎を見守る妹のさくらの姿が…。
なおこの時は駅周辺は改装中のようでした。
こちらの写真は2012年当時のもので、現在より銅像の位置が道路寄りにありました。
とらやをはじめとする下町情緒あふれる店が並ぶ商店街
それでは柴又を散策したいと思います!
駅を出て左側に進むと柴又帝釈天へ向かう道路があり、非常に賑やかです。
ここにも寅さんのコミカルで巨大な人形が!
約200メートルの参道が続き、人の数がさらに増えてきました。
「男はつらいよ」で見受けられる昭和初期の建物や風情が色濃く残った店が並び、駄菓子、せんべい、お団子などを食べることができます。
そしてこちらが映画でも有名な「とらや」!
実際に撮影でも使用されていました。
現在も中で団子が売られ、中で食事ができるようになっています。
寅さんゆかりの柴又帝釈天へ
駅から参道を進むと約5分ほどで柴又帝釈天に着きます。
さきほどのとらやからは本当に1、2分の距離です。
柴又帝釈天とは
東京都葛飾区柴又にある柴又帝釈天(題経寺)は、1629年、江戸時代初期に那院日忠および題経院日栄という2名の僧によって開創された日蓮宗寺院です。
18世紀末、住職の日敬のころから当時の帝釈天が信仰を集めるようになり、「柴又帝釈天」として知られるようになりました。
夏目漱石の「彼岸過迄」など多くの文芸作品に登場し、映画「男はつらいよ」では主人公の寅さんのゆかりの寺としても知られ、柴又観光の定番名所になっています。
柴又帝釈天の施設情報
施設名 | 柴又帝釈天(しばまたたいしゃくてん) |
所在地 | 東京都葛飾区柴又7-10-3 |
電話番号 | 03-3657-2886 |
営業時間 | 午前9時~午後4時 ※時期やコロナ対策期間中により異なります |
柴又帝釈天の入場料金
無料
※邃渓園および彫刻ギャラリーなど一部施設は有料
※施設情報、金額は全て2020年10月現在です
入口となる二天門では帝釈天の配下の四天王のうち、「南方守護」の増長天、「西方守護」の広目天を安置しています。
江戸期建築の名匠といわれた田留吉棟梁によって造りあげられました。
門を抜けると広い境内に出ます。
こちらは帝釈堂と祖師同をつなぐ渡り廊下です。
訪れた2020年10月現在は新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響で入場中止となっていましたが、
上記写真のように以前は中の廊下を歩くことができました。
彫像ギャラリーや庭園などは有料となっていますが、見応えがあるので近い将来にまた開放されたらご利用してみて下さい。
そして最後に御朱印帳の印のある紙をもらい参拝しました。
ファンなら絶対行くべき!葛飾柴又寅さん記念館
柴又帝釈天を後にし、続いて寅さん記念館へを目指して7、8分歩きます。
そしてようやく寅さん記念館へと到着!
以前に橋にペイントがあったかは記憶になかったですが、江戸川の土手の手前なのでそこを目指せば道に迷わず来れます。
この建物には寅さん記念館のほかに監督である山田洋次のミュージアムも同じ入場券で入れます。
葛飾柴又寅さん記念館とは
葛飾柴又寅さん記念館は「男はつらいよ」に関する資料などを展示した作品の世界観を味わえる記念館です。
開館は1997年で江戸川の整備事業が行われると河川敷に柴又公園が設立され、その真下につくられました。
資料の他にも移設した「くるまや」や「朝日印刷所」のセット、映像コーナー、そして「男はつらいよ」シリーズでほとんどの作品で監督だった山田洋次のミュージアムも併設しています。
葛飾柴又寅さん記念館の施設情報
施設名 | 葛飾柴又寅さん記念館(かつしかしばまたとらさんきねんかん) |
所在地 | 東京都葛飾区柴又6-22-19 |
電話番号 | 03-3657-3455 |
営業時間 | 午前9時~午後5時 ※時期により異なります |
葛飾柴又寅さん記念館の入場料金
<個人>
一般:500円
児童・生徒:300円
シルバー:400円
<団体>(20名以上)
一般:400円
児童・生徒:200円
※山田洋二ミュージアムとの共通券になります
※障害者手帳などをお持ちの方と介護者(同行者)1名は無料
※山本亭とのセット販売もあり
※施設情報、料金などは全て2020年10月現在です
入場すると館内はいきなり昭和レトロの雰囲気が漂ってきます。
始めに目に入ってくるのは男はつらいよの大まかなあらすじを人形劇で再現したジオラマコーナー。
さくらのナレーションや人形が動いたりするので見てるだけで楽しいです!
そして館内には実際に撮影に使用していた「くるまや」のセットをそのまま移設されています。
こちらはとらやの近所にある朝日印刷所。
ご存知、タコ社長が経営する会社です!
こちらはくるまやの模型でお店や部屋の配置がよくわかります。
こちらの「わたくし生まれも育ちも葛飾柴又です」コーナーでは柴又周辺の商店街のジオラマが建ち並びます。
どれも非常に細かい精度で丁寧に再現されています。
個人的にちょっと衝撃だったのがこちらの帝釈人車鉄道のジオラマ。
ボタンを押すと電車が動くのですが…。
なんと線路の上を人力によって運送する列車だったのです!
このような乗り物は知らなかったです…。
その真後ろには実際の列車があったので両親を乗せて撮影。
中の様子です。もっとキツキツかと思いましたが。前との間隔はそれなりにあり、窓もあるので圧迫感はありませんでした。
こちらは鈍行列車を再現しているコーナーです。
窓の位置には作品内で利用されていたエピソードがテレビ画面で映し出されています。
色々便利な世の中になって列車内なども改良されてきましたが、このように昔ながらの味わい深い座席でゆったりと長時間の列車の旅もしてみたい気持ちになります。
そして出口付近のエピローグエンディングコーナーのでは男はつらいよの全作品のポスターが展示されていました。
さらに通路の両サイドには歴代のマドンナが映し出されました!
シリーズの作品数も多いだけに多くの方が共演されていたのですね。
田中裕子さんはすぐにわかりました。
そして出口のドアを抜けるとの広い吹き抜けにでました。
ここからさらに同じ入場券で監督の山田洋次ミュージアムにも入れるのです。
中には撮影で実際に使用されていた巨大なカメラや資料、脚本などが展示されてました。
ここでも巨大な映写機で「男はつらいよ」を放映していました。
そしては寅さんを中心とした登場人物の相関図を描いた巨大なパネルも!
寅さん記念館では懐かしい物、珍しい物、見応えのある展示品や細かいギミックなど非常にの楽しめました。
最後に土手の上を通って駅方面へ
寅さん記念館を出てすぐ近くの階段を登ると土手の上に辿り着きます。
来た道をそのまま戻ってもここから通ってもさほど帰り道の距離は変わらないので江戸川を眺めがながら戻ることにしました。
この辺りは千葉と東京の境にある江戸川を渡し舟が運行する「矢切の渡し」として有名で、男をつらいよだけでなく同名の歌謡曲のヒットの影響で脚光を浴びたのもあります。
こうして柴又の観光を十分に楽しめた一日でした。
なおこちらは2011年当時の柴又観光の帰りに撮った写真です。
押上付近を通った時、翌年(2012年)の開業をひかえてた東京スカイツリーの様子を見に近くまで寄りました。
この時は東日本大震災からわずか5カ月後でしたが、外観はほぼほぼ無事に完成していたようです。
柴又観光の感想
柴又は「男はつらいよ」シリーズのファンの方はもちろんですが、昭和初期などレトロな町並みが好きな方にも非常におすすめできる場所です。
「男はつらいよ」のファンは年配の方が多いイメージですが、昭和レトロの街並みや年齢問わず楽しめる寅さん記念館もあってか、若い方や小さな子供を連れた家族なども多く見かけました。
今回ご紹介したように、柴又駅から柴又帝釈天、寅さん記念館など主要となる観光地は近く、それぞれの徒歩での距離間はだいたい5分~10分くらいですので、観光地としては非常に周りやすいと思います。
少し余裕があればさらに矢切の渡しがある江戸川まで足を運んで川を眺めながら休んでみてはいかがでしょうか。
なお、父はよほど柴又の地が気に入ったのか、2011年、2013年そして2020年と3度も訪れました。
上の画像の時(2013年)は杖を突いていないでまっすぐ歩いていたのですね…。
今回の2020年では途中で休むこともありましたが一緒に10000歩近く歩きました。
また数年後も柴又の地を訪れて一緒に歩きたいと思います。
やはり好きな観光地はやはり何度いってもいいですね!